はじめに
こんにちは。あかね台内科循環器クリニック院長の朝比奈です。
秋は企業健診や自治体健診の結果が届く時期です。
患者さんから、
「異常と書いてあるけど大丈夫でしょうか?」
「要精密検査と言われたのですが、何科を受診すればよいですか?」
というご相談をよくいただきます。
健診は病気を診断するためではなく、病気の可能性を早期に見つけるための検査です。
今回は、健診結果でよく指摘される項目について解説します。
血圧が高いと言われたら
健診で最も多い指摘の一つが高血圧です。
診察室では緊張によって血圧が高くなることもありますが、
- 繰り返し高値を指摘される
- 家庭でも高い
- 家族に高血圧の方がいる
という場合は注意が必要です。
高血圧は自覚症状がほとんどありません。
しかし放置すると、
- 脳梗塞
- 脳出血
- 心筋梗塞
- 心不全
- 腎機能低下
などの原因になることがあります。
健診で血圧高値を指摘された場合は、まず家庭血圧の測定を始めることをおすすめします。
コレステロール異常を指摘されたら
LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が高い場合、
動脈硬化が進行しやすくなります。
動脈硬化が進むと、
- 狭心症
- 心筋梗塞
- 脳梗塞
などの原因になります。
一方で、
「コレステロールが高いけれど症状がないから大丈夫」
と思っている方も少なくありません。
脂質異常症は自覚症状がほとんどないまま進行することが特徴です。
健診結果では数値だけでなく、
- 高血圧の有無
- 糖尿病の有無
- 喫煙歴
- 家族歴
なども含めて総合的な評価が必要です。
血糖値やHbA1cが高いと言われたら
血糖やHbA1cが高い場合は、糖尿病や糖尿病予備群の可能性があります。
糖尿病は進行すると、
- 心筋梗塞
- 脳梗塞
- 腎不全
- 網膜症
などのリスクを高めることが知られています。
特に循環器内科では、
高血圧、脂質異常症、糖尿病が重なることで動脈硬化が進みやすくなることを重視しています。
健診で指摘された場合は、早めに評価を受けることをおすすめします。
心電図異常と言われたら
循環器内科を受診されるきっかけとして多いのが、
「心電図異常」
という結果です。
ただし、心電図異常と書かれていても、すぐに重大な病気というわけではありません。
一方で、
- 不整脈
- 心肥大
- 心筋虚血
- 心房細動
などが隠れていることもあります。
特に
- 動悸
- 息切れ
- 胸の違和感
などの症状がある場合は、詳しい検査が必要になることがあります。
健診結果だけで判断せず、実際の心電図波形を確認することが重要です。
「経過観察」と書かれていても安心とは限りません
健診結果には、
- 要精密検査
- 要再検査
- 経過観察
といった記載があります。
「経過観察だから大丈夫」
と思われる方もいますが、毎年同じ異常を指摘されている場合は注意が必要です。
数値の変化や他の危険因子との組み合わせによっては、治療や生活習慣の見直しが必要になることがあります。
健診結果は毎年比較することが大切です
健診結果を見るときは、
今年の数値だけではなく、
- 昨年
- 一昨年
と比較することが重要です。
ゆっくり進行する生活習慣病や動脈硬化は、数年単位で変化していることがあります。
結果を保管し、受診時に持参していただくことで、より正確な評価につながります。
健診結果はを受け取ったら放置せずご相談ください
健診は病気を早期に発見するための大切な機会です。
実際に、
- 高血圧
- 脂質異常症
- 糖尿病
- 不整脈
などは、自覚症状がないまま見つかることも少なくありません。
「異常と言われたけれど、どうしたらよいかわからない」
という場合は、一度ご相談ください。
健診結果をもとに、必要な検査や今後の方針についてご説明いたします。
よくある質問(FAQ)
健診結果は何年前のものまで持参した方がよいですか?
可能であれば過去2~3年分以上お持ちください。数値の推移がわかることで、より正確な評価が可能になります。
心電図異常と言われましたが症状はありません。受診した方がよいですか?
症状がなくても、心房細動や心肥大などが見つかる場合があります。健診結果や心電図を持参してご相談ください。
コレステロールが少し高いだけでも受診した方がよいですか?
年齢や他のリスク因子によって対応が異なります。高血圧や糖尿病がある方は特に評価をおすすめします。
受診のご案内
当院では、高血圧・脂質異常症・糖尿病をはじめ、健診で指摘された心電図異常や不整脈の診療を行っています。
健診結果で
- 血圧が高い
- コレステロールが高い
- 血糖値が高い
- 心電図異常を指摘された
という方は、結果用紙をご持参のうえご相談ください。
症状がなくても、将来の心筋梗塞や脳梗塞の予防につながる場合があります。健診結果を健康管理に役立てていきましょう。

